

えいごりらが全国の学校を訪問し、
授業の様子や取り組みをレポートします!
みなさんこんにちは、えいごりらです!
今日は神奈川県川崎市に来たよ。
川崎市といえば、スポーツが盛んな街で、サッカーやバスケットボールのプロチームがあることで知られています。また、川崎大師をはじめ市内にはたくさんの寺院もあります。日本を代表する企業もあり、さまざまな生活様式が混ざり合ったエリアです!
今回授業を見学させていただくのは、「川崎市立東門前小学校」です。

東門前小学校は駅からとっても近い学校で、なんと! 正門から駅のホームが見えたよ!
先生たちにとっては駅から徒歩1分の職場だね、うらやましい〜。

今日の授業は3階にある「外国語活動室」で行われます。

わあ!階段アートを発見!
川崎市が2024年に市制100周年を迎えたことを記念して制作したんだそうです。
川崎市の歴史を楽しく学びながら階段を上っていくよ。東門前小学校は1958年に設立されたんだね!

階段を上りきると、市制100周年のイラストとともに「これからの 未来を 作るのは ぼくたち 私たちだ!」というメッセージが。
高学年の子どもたちは総合学習の時間にSDGsを学んでいて、川崎市の未来についても自分たちで何ができるのかを日々考えているんだって。

総合学習の時間ではSDGs新聞を作ったんだね。
「自分にできる取り組み」を考えて実践しようという意気込みが感じられます。
外国語活動室が見えてきました。

教室の入口に飾ってある素敵な絵とパシャリ。
今日の授業を担当される鳴海 麻衣子(なるみ まいこ)先生の作品です! 先生の笑顔も素敵~。

そして、英語の授業をサポートしてくれるのは、フィリピン出身のALT、Din Garcia(ディーン・ガルシア)先生です!

ディーン先生の後ろにあるのはなんだろう……?
鳴海先生によると、これは「脳内“言語”メーカー」といって、その人が話す言語、好きなこと、宝物など、頭の中の「ことば」のカタチが見えるようになっているイラストなんだって。
外国語活動室の前の廊下には、ALTたちの「脳内“言語”メーカー」が掲示されている「ALTコーナー」があるよ。 それぞれのイラストに個性があって見応えがあるね!
1番下の画用紙には二次元コードがあって、子どもたちがGIGA端末でアクセスすると、ALTが簡単な英語で自己紹介してるんだって!

東門前小学校では「ALT day」という、たくさんのALTに来てもらって英語を使う機会を作っているんだそうです。いろんな人とコミュニケーションが取れるなんてわくわくするね!
これらのポスターは、その「ALT day」に来てくれた先生たちが作ってくれたんだって。
先生のルーツや好きなもの・ことがわかるので、コミュニケーションにも役立ちそうだね!

おっと、「脳内“言語”メーカー」に夢中になっていたら授業が始まる時間になったよ。
今日は6年3組の授業を見学します。
『NEW HORIZON Elementary 6』Unit6「Save the animals.」の3時間目です。

まずは日直さんが前に出てきて、みんなとやり取りします。
クラス全体: How are you?
日直: I’m hungry.
鳴海先生: Oh, you’re hungry! (クラス全体に向かって)Are you hungry?
たくさんの手が挙がっているね~。
それから、あれ? 日直さんが、くじを引き始めたよ。
なんのくじだろう。

これは、当たると英語が話せちゃう「ラッキーナンバー」なんだって!
当たった人のグループから、それぞれ今日の天気・日付・曜日を言い、最後に当たったグループは前の時間の振り返りをディーン先生とやり取りするよ。
ディーン先生: Let’s do some review. Where do sea turtles live?
子どもたち: Sea turtles live in the sea.
ほかにも、ライオン、ペンギン、パンダ、ホッキョクグマ、ラクダの生息地についても振り返りをします。
あっ! ぼくの仲間のゴリラもいるよ。

鳴海先生がぼくの紹介をしてくれました!
鳴海先生: Today we have a guest. Who’s this?
子ども: Cute monkey.
おサルさんと間違えられちゃった! みんな、えいごりらです、よろしくね!

チャンツを聞いて、この単元の表現を再確認した後は、いよいよ本時の学習です。
今日の授業は、「動物の状況を自分ごととしてとらえる」を目標に取り組んでいきます。黒板に掲示されているから常に意識して取り組めるね。
最近ニュースになっているクマの問題にも触れながら、何が原因なのか、どうすればよいのかを子どもたちに投げかけます。
テレビのニュースを取り上げることで、動物の問題は教科書の中だけの問題ではなく、自分たちの身近な問題として感じることができるね。
それから、モニターのホッキョクグマに視線を集めて……。
あれ? ディーン先生が迫真の演技で子どもたちに何かを訴えているよ。

ディーン先生: I’m a polar bear. I live on the ice. But it’s very hot and there’s no ice anymore. Global warming is a big problem. Help me! What can you do?
ホッキョクグマになりきってる!
子どもたちは、ホッキョクグマがどのような問題を抱えているのか、ディーン先生のセリフを一生懸命聞き取ろうとしているよ。
すかさず鳴海先生は、「何が問題か」「地球温暖化を防ぐために、遠い場所の人の問題ではなく、みんなはどうすればよいか」と問いかけます。
「車の運転とか……。」と考える子どもたち。
みんなで表現を確認した後はペアワークの時間です。
今度は自分たちで好きな動物を決めて、さっきの表現を練習していくよ。
「なりきりスキット」だね。
動物を選ぶときには、学習者用デジタル教科書も大活躍! ページを開くと、いろいろな動物や環境問題のトピックがずらりと並んでいるね。たくさんの語彙の中から、自分が一番伝えたい表現を自由に選んで使えそうだね。


おや、こっちの画面では何を見ているんだろう。
鳴海先生に尋ねてみると、なんと先生が5〜6年生の英語の授業のために作った校内向けウェブサイトなんだって!
「Googleサイト」を用いて作ったもので、ここに学習者デジタル教科書へのリンクや、先生が作ったスライド資料などをまとめて掲載しているそうです。
さまざまな情報がこのサイトに一元化されているので、子どもたちも迷わずアクセスできて便利だね!
子どもたちのやり取りを聞いてみました。
子ども1: Who are you?
子ども2: I’m an okapi.
子ども1: Where do you live?
子ども2: I live in the forest.
子ども1: What’s your problem?
子ども2: Forest loss is a big problem.

子どもたちは動物になりきって、質問にはすべて“I”を主語にして答えていたよ。
動物名を主語にして表現するよりも取り組みやすくなるし、これも「自分ごと」としてとらえるための工夫だね!
しかも、この活動の種まきとして、鳴海先生は前の時間に「絶滅危惧どうぶつ転生診断(WWFジャパン)」というウェブ診断ツールを子どもたちに紹介していたらしいよ!
引用:「絶滅危惧どうぶつ転生診断」
https://www.wwf.or.jp/campaign/speciallp/savetogether/tensei/
出典:WWFジャパン(https://www.wwf.or.jp/)
鳴海先生によると、子どもたちは診断結果で「自分がどんな動物に転生するのか」に興味津々だったんだって。
それに、転生した動物が直面している問題も書かれているため、その動物に親近感を持って、自分から調べる様子が見られたのだそう。
なるほど〜!
やり取りが終わった後は、別の人とペアになって何度も練習します。わからない単語や表現は、周りの友達に確認したり、鳴海先生やディーン先生に質問して教えてもらいます。
机間支援で先生が近くにいない場合は、「English リーダーズ」と呼ばれる子どもたちがミニティーチャーとして先生の代わりにクラスの友達に教える取り組みを昨年度から取り入れたんだそう。

「English リーダーズ」は単元ごとに評価シートで決まるので、子どもたちは「English リーダーズ」になれるように日々がんばっているんだって!
お互いに高め合うってすてきだね。
この時間のUnit6の内容はここまで。
最後に少し時間をとって、2日前に学校行事で行った鎌倉見学の振り返りをしたよ。
まだ記憶が新しいうちに振り返りをすることで、英語を使う必然性を持たせているんだって。1週間以内の振り返りを心がけているそうで、修学旅行に行ったときも振り返りをしたんだそう。
まずは鎌倉で何を見たのか子どもたちに尋ねます。
大仏を見たり、銭洗弁天(ぜにあらいべんてん)で小銭を洗ったりしたと話す子どもたち。鎌倉で訪れた場所、体験したこと、そしてみんなで食べたお弁当について、英語で表現していきます。
ぼくのお弁当はいつもバナナだけど、みんなは何を食べたのかな。

そして、過去の出来事を伝えるために過去形をみんなで復習します。少し前に聞いたチャンツを聞き、どういう表現かを思い出すよ。
チャンツを聞いた後は、鳴海先生とディーン先生がモデルを演じます。
ディーン先生: How was Kamakura?
鳴海先生: I went to Kenchōji-Temple. It was good. How was Kamakura?
ディーン先生: I saw the Great Buddha. It was great.
鳴海先生: That’s nice.
次にワークシートに鎌倉のどこに行ったのか、何を見たのか、何をしたのかをペア活動で話し、最後にそれぞれがワークシートに書いていくよ。
修学旅行の後の振り返りでも同じワークシートを使っていたので、みんなすらすらと書き始めているね。

ここでも「English リーダーズ」が活躍!
単語がわからない友達と一緒に調べたり、周りの友達が書き終わったら先生に伝えたり、教え合い、学び合いが身についているな、と感じたよ!
ここで今日の授業はおしまい。
次回は自分がなりきる動物を決めて、発表に向けてこれまでに学んだ表現を活用していくよ。
授業が終わった後に、鳴海先生とディーン先生にインタビューしました。

鳴海先生はもともとは中学校の先生で、今は小学校で専科教員として、3年生から6年生の英語を教えています。
「みぢかな人からつながる世界」を大切にしていて、教室の後ろに貼ってある世界地図には、今までのALTや担任の先生が行った国で撮った写真も飾られてあったよ。鳴海先生は、海外協力隊員として中国に行ったときの写真を貼っているんだって。かっこいいね!

ディーン先生の家族は日本のNPO法人で働いていて、総合学習の時間にビデオ通話で世界の困っている子ども達の現状を話してくれたことがあるんだそう。ディーン先生は英語以外の授業でも子どもたちと関わっていて、子どもたちにとって身近な英語話者として学校で活躍しているんだね。日本に来て7年、好きなお寿司がサーモンからハマチになったそうです。通だね。
お二人とも、今日は本当にありがとうございました!
最後に今野 忠(いまの ただし)校長先生にもお話を聞きました。

校長先生によると、鳴海先生はいつもいろいろな教材を用意して、ワクワクする授業をしてくれるんだって。
校長先生が授業中に校内を歩いていると、教室からみんなの楽しそうな笑い声が聞こえてきて、生き生きとした表情で学んでいる姿にいつも感心しているそうだよ。
「英語って楽しい!」という自信をみんなに持たせてくれる鳴海先生の質の高い授業に、「本当に助かっています」とのこと!
校長先生自身は、「自分の身近なところから世界とのつながりを感じて、国際的な視野を持ってほしい」という思いを持って学校を運営されているとお話ししてくださいました。
そして、児童一人ひとりが自ら学び、未来を自分らしく切り開いていけるように、「子ども中心の学校づくり」を心がけているそうです。
校長先生、ありがとうございました!
Unit6のゴール活動として、スキット発表が行われたよ。
スキット発表のための小道具も自分たちで作ったんだって!

発表で使われた小道具が…

こうなりました!
子どもたちが自分で興味のある動物を選び、動物になりきってスキット発表をしたんだそう。
「なりきりスキット」の活動を通して、それぞれの動物が住む場所や直面している問題について、自分たちができることは何かを考えて一生懸命発表してくれました!
今回のレポートはこれでおしまい。
では、次回もお楽しみに! Bye for now!
(取材日:2025年12月4日)

第70回 2026年2月19日
神奈川県川崎市立東門前小学校

第69回 2026年2月4日
福井県福井市社北小学校

第68回 2026年1月22日
北海道札幌市立藤の沢小学校

第67回 2025年12月3日
兵庫県神戸市立中央小学校(後編)

第66回 2025年11月10日
兵庫県神戸市立中央小学校(前編)

第65回 2025年10月29日
岡山県岡山市立山南学園

第64回 2025年8月6日
奈良県葛城市立白鳳中学校

第63回 2025年6月2日
埼玉県吉川市立中曽根小学校(後編)

第62回 2025年4月22日
埼玉県吉川市立中曽根小学校(前編)

第61回 2024年5月7日
三重県松阪市立久保中学校

第60回 2024年3月11日
福井県小浜市立加斗小学校

第59回 2024年1月18日
愛知県一宮市立大和南小学校

第58回 2023年12月27日
奈良県葛城市立新庄小学校

第57回 2023年11月24日
石川県金沢市立西南部中学校

第56回 2023年7月7日
茨城県守谷市立守谷中学校

第55回 2023年4月17日
群馬県富岡市立高瀬小学校

第54回 2023年4月13日
岡山県津山市立津山西中学校

第53回 2023年4月3日
奈良県葛󠄀城市立磐城小学校

第52回 2023年3月3日
滋賀県東近江市立蒲生西小学校

第51回 2023年2月20日
香川県高松市立古高松南小学校

第50回 2023年2月13日
愛知県愛知教育大学附属名古屋中学校

第49回 2023年1月23日
愛知県尾張旭市立東栄小学校

第48回 2023年1月16日
奈良県王寺町立王寺南義務教育学校

第47回 2022年12月13日
佐賀県佐賀市立城西中学校

第46回 2022年12月2日
岡山県立岡山操山中学校

第45回 2022年8月31日
岐阜県多治見市立笠原中学校

第44回 2022年8月10日
石川県野々市市立富陽小学校

第43回 2022年7月26日
愛媛県松山市立久谷中学校

第42回 2022年6月29日
秋田県由利本荘市立由利中学校

第41回 2022年5月9日
群馬県みどり市立大間々南小学校

第40回 2022年4月28日
鳥取県南部町立西伯小学校

第39回 2022年4月25日
広島県廿日市市立七尾中学校

第38回 2022年4月20日
福島県西白河郡西郷村立米小学校

第37回 2022年4月1日
茨城県つくば市立みどりの学園義務教育学校

第36回 2022年3月30日
岐阜県大垣市立中川小学校

第35回 2022年3月25日
長崎県五島市立奈留小中学校

第34回 2022年3月11日
山口県下関市立長成中学校

第33回 2022年2月4日
佐賀県伊万里市立二里小学校

第32回 2022年2月4日
岩手県奥州市立水沢小学校

第31回 2021年11月15日
北海道上川郡東川町立東川小学校

第30回 2021年10月25日
滋賀県湖南市立甲西北中学校

第29回 2021年9月2日
兵庫県たつの市立龍野西中学校

第28回 2021年3月17日
群馬県前橋市立細井小学校

第27回 2021年1月8日
千葉県富津市立吉野小学校

第26回 2020年12月16日
新潟県新潟市立上所小学校

第25回 2020年11月13日
東京都品川区立芳水小学校

第24回 2020年1月24日
神奈川県横浜市立荏田東第一小学校

第23回 2019年6月21日
宮城県大崎市立古川第五小学校

第22回 2019年5月31日
秋田県大館市教育委員会
大館市立上川沿小学校

第21回 2019年5月24日
山形県川西町立小松小学校

第20回 2019年5月17日
福島県白河市立みさか小学校

第19回 2019年5月10日
大阪府高槻市立大冠小学校

第18回 2019年4月26日
宮城県利府町立青山小学校

第17回 2019年4月19日
静岡大学教育学部附属浜松小学校

第16回 2019年4月12日
広島県海田町立海田小学校

第15回 2019年3月29日
宮城県七ヶ浜町立亦楽小学校

第14回 2019年3月22日
山形県庄内町立余目第四小学校

第13回 2019年3月15日
岡山県岡山市立石井小学校

第12回 2019年3月1日
鹿児島県薩摩川内市立平佐西小学校:後編

第11回 2019年2月22日
鹿児島県薩摩川内市立平佐西小学校:前編

第10回 2019年2月15日
茨城県守谷市立守谷小学校

第9回 2019年2月8日
三重県松阪市立香肌小学校

第8回 2019年2月1日
青森県つがる市立向陽小学校

第7回 2019年1月25日
北海道旭川市立富沢小学校

第6回 2019年1月17日
高知県高知市立春野東小学校

第5回 2019年1月11日
島根県松江市立義務教育学校八束学園

第4回 2018年12月28日
千葉県我孫子市湖北地区公民館

第3回 2018年12月21日
千葉県富津市立大貫小学校

第2回 2018年12月13日
東京都港区立笄小学校

第1回 2018年12月12日
東京都文京区立誠之小学校