こんにちは。えいごりらです。
今日は滋賀県東近江市にやってきました。
東近江市は、日本一大きな湖「びわ湖」の東側にあり、三重県との県境に位置する町です。
今回取材するのは東近江市立蒲生（がもう）西小学校です！

蒲生地区は、日本印刷史に革命を起こした発明家の堀井　新治郎（ほりい　しんじろう）が住んでいた町として有名です。明治時代、堀井が、謄写版（ガリ版）を国内ではじめて製造・販売したことにより、だれもが安価で簡単に印刷できるようになったそうです。
また2022年には、トーマス・エジソンから堀井にあてた手紙が、ガリ版伝承館（蒲生岡本町）で見つかり、話題となりました。

取材開始！
外国語教室に向かっていきます。

階段のおどり場には、たくさんの英語作品が掲示されているけど、これらは後で紹介するALTのヘンリー先生の作品なんだとか。
なんだかわくわくしてきたよ～～～！

失礼します！！

外国語教室には、便利で楽しい掲示物がたくさんあるよ！
でも、子どもたちの気が散ってしまわないように、教室の前面はシンプルにしてあるそうです。

今回、授業を見せていただくのは、中村　隆秀（なかむら　たかひで）先生と、ALTのFlavio Henrique Yamada（ヘンリー）先生です。
中村先生は、中学校の校長先生を退職後、小学校英語専科指導教員になられたそうです。

今回見学させていただく授業は6年生！
それでは、授業の様子をのぞいてみよう！

授業の範囲は、“NEW HORIZON Elementary 6”のUnit7 “My Best Memory”です。
今日は、“Enjoy Communication”（p.68、69）に取り組みます。

はじめに、指導者用デジタルブックを使って、 “Four Seasons”（Let’s Sing）と、“What is your best memory?”（Let’s Chant）をみんなで復習します。

その後、中村先生とヘンリー先生による、コミュニケーション活動のお手本を見ます。
まるでコントのようで、教室がおおきな笑いにつつまれたよ。

指導者用デジタル教科書で説明を受け、「わたしのせりふ」を考えます。
今日は、
My best memory is 〇〇.
We went to 〇〇.
We saw 〇〇.
I enjoyed 〇〇.
などのそれぞれの文に1文以上を加えて、内容をふくらませるよ。

My Album（巻末コミュニケーションカード）に「わたしのせりふ」を書いていきます。
わからない単語は先生に聞いたり、“Picture Dictionary”で調べます。

修学旅行や長期休暇の思い出を、みんな英語で一生懸命に表現していたよ。

残り時間20分になったところで、1人1台端末で学習者用デジタル教科書を開いて、Digital Textbook Study（略してDTS）の時間です。

各Unit末の“Over the Horizon”「世界のすてき」をリスニングし、各自のペースでワークシートを埋めていきます。
今回はヘンリー先生のふるさと、ブラジルのワークシートもあるよ！

中村先生によると、英語のまま書きこむ表面のほうが簡単だそうです！
また、裏面に取り組む際には、「日本語になおすと何だろう？」と想像するのも大切だそうです！

さらに、右下の二次元コードを読み込むと……

答えが表示されるよ！
これはヘンリー先生の作品が作られていて、自分で採点ができるんだね！

今取り組んでいるワークシートが終わると、みんな次々に“Hey!”と手を挙げて、

“Henry-sensei, Brazil, please!”
“Mr. Nakamura, Korea, please!”
と言って、次のシートをもらっています。

合言葉は、「だいたいis OK!」
プロジェクター画面の上のほうに注目。

英語を使う勇気がわいてくるね！

授業の最後は、ふりかえりシートを記入しました！
「小学校で英語にふれ、中学校になって『こんな単語だったんだ』と気づくことが大切です。」と授業後に中村先生はおっしゃっていました。

子どもたちが間違いを恐れず積極的に英語に取り組み、絶えず笑いとユーモアにあふれる、とっても魅力的な授業でした！！

中村先生、ヘンリー先生、本日はありがとうございました！！
最後に取材にご協力いただいた、野﨑典子（のざき　のりこ）校長先生に、学校についてお話を伺いました！

蒲生西小学校の生徒数は392名で、地域学習がとても盛んな学校です。
1、2年生の生活科、3年生からの総合的な学習を通して、地域の資源を活用して学びを進めています。例えば2022年度は、市内にある製作所の工場見学に出かけたり、企業の方に来校いただき車の組み立て体験をしたりしたそうです。
６年生は今までの学びのまとめとして、町づくり協議会と学校評議員の方を学校にお招きし、その前で「蒲生の未来」についてプレゼンテーションを行います。今回も「蒲生を日本一きれいな場所に」「Nature athletic 蒲生」「蒲生の寺社スタンプラリー」など、さまざまな着眼点から発表したそうだよ！
地域のことを学び、蒲生の今後について深く考えたことが、中学校以降の学びや将来の進路選択にも役立つ経験となっているんだね！

ちなみに、上の写真で私の隣にいるのは「西小わんこ」だよ。
2年前の児童会代表委員会の6年生がつくったもので、玄関と校長室にいるよ！

野﨑校長先生、本日は本当にありがとうございました！

今回のレポートはこれでおしまいです。
次回もお楽しみに！！

（取材：えいごりら）

（取材日：2023年2月1日）