みなさん、こんにちは！　えいごりらです！
寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか？　春がとっても待ち遠しいですね！

さて、今日は愛知県の名古屋市にやってきました。
名古屋といえば「きしめん」「手羽先」「みそかつ」など、「なごやめし」が有名ですね。
おいしいものがいっぱいある街なので、何か温かいものを食べに行きたいな！

今回、授業を見学させていただくのは、愛知教育大学附属名古屋中学校です！
こちらの中学校は昭和22年に創立されて、愛知教育大学の附属中学校の一つとして、現在は約460名の生徒さんが通っているんだって。
今日はどんな先生と生徒さんに出会えるのか、楽しみだな！

学校の玄関に入ると、青山諒（あおやま りょう）先生がお出迎えしてくれました。青山先生、よろしくお願いいたします！

学校の玄関でお友達ができました。
愛知教育大学の公式キャラクター「愛教ちゃん」と「エディ」です。

学校は名古屋市の東区にあって、近くにはバンテリンドームがあります。中日ドラゴンズの試合がある日にはたくさんのファンが詰めかけるそうだよ。

さて、今回は1年生の授業を見せていただきます！

今日の授業は『NEW HORIZON 1』Unit 9です。教科書に登場するメグと海斗が、国際協力・交流イベントで聞いた発表の内容を通して、＜look+形容詞＞に着目させ、実際の場面を想定してコミュニケーション活動をさせていきます。

この授業の目標は「様子や状況などを相手に詳しく説明することができる」「自分たちがする必要があることについて、話すことができる」の2つです。

現在はコロナ禍ですが、教室では換気もして感染対策もバッチリ。温かい私服で授業を受けている生徒さんもいるんだって。

青山先生は、いつも授業のいちばん最初に3つのルールを生徒たちに示します。
①Let's use English a lot!
②Listen, speak, read, write and move well!
③Enjoy making mistakes!

今日もミスを恐れず、たくさん英語を使います！

はじめにこの単元で学習する単語を確認します。全員で単語表を読み上げたあとは、ペアになって日本語を聞いて英語で答えられるかどうか、確認していきます。
この活動は毎時間、帯活動として行っていて、その単元の単語をくり返し読んだり、ペアで確認したりすることで、単語の理解と定着を図るそうだよ。

次に教科書を使って、基礎的な学習を行っていきます。
ここでは話の内容を復習させるとともに、前の時間に学習した表現の復習も行います。

教科書本文の映像を視聴します。映像だと場面が理解しやすく、実際のコミュニケーション場面をイメージしやすいので、あえて映像を見せているそうだよ。

映像を視聴して、内容理解の問いに答えさせる中で＜look+形容詞＞の表現に注目させます。

そして音読練習を行います。最初は教科書本文を全員で音読します。そのあとは映像と一緒に音読してから、今度は生徒だけで音読をします。
音読では、このあと行うコミュニケーション活動につながるよう、文章構成に着目させるのがポイント！

さあ、ここからはコミュニケーション活動。
最初に場面設定を確認します。ここでの場面設定は、「友だちに世界の問題を知ってもらうため、写真を説明して自分たちがする必要があることを伝えましょう」です。

青山先生がロイロノートを使って、生徒さんのタブレット端末に写真を送ります。
生徒さんは実際に写真を手元で相手に見せながら活動できるので、より実際のコミュニケーション場面に近づけることができるんだね。

そして1回目のペア活動を行います。まずは表現などの確認はせずに活動してみて、自分の課題や難しいと思うポイントに気づかせるんだって。

ペア活動のあとは「ふり返りと意見交流」。そのなかで＜look+形容詞＞や既習の表現が有用であることに気づかせます。

今度は違う人と2回目のペア活動。意見交流であがった表現やポイントを意識しながら活動します。

そしてライティング活動。自分が話したことについて英文で簡単にまとめさせて、「書くこと」にもつなげるそうだよ。

黒板には生徒さんが活動で表現した内容がギッシリだね！

さて、授業はもうすぐ終わり。
最後にこの単元のキーセンテンスである＜look+形容詞＞について文法の確認をします。

今日の授業はこれで終わり！
クラスの皆さんにもみくちゃにされながら、さみしいけどお別れの挨拶です。
クラスの皆さん、今日はありがとうございました！

授業が終わってから、青山先生にインタビューをさせていただきました。

青山先生は英語教師になって今年度で8年目の先生です。
趣味は音楽でギターも弾けるんだって。なんと、今年度の学校祭ではバンドを組んで、ボーカルとして歌ったそうです♬

さて、こちらの中学校では、「形式重視の教授法」と「意味重視の教授法」のバランスをとった、「フォーカス・オン・フォーム」の考え方を参考に授業を行っているそうです。

また今日の授業では、「目的・場面・状況」を意識させて授業を行うことがポイントだったとのこと。たしかに、生徒さんに具体的な「場面設定」を与えて、それを受けて生徒さんが写真を見せながら説明していたね。また「場面設定」は教科書の内容との関連を意識して、教科書を活用することを心がけているそうです。

青山先生が日ごろ授業で目指していることは「机の上だけではなく、教室の外に出て使える英語を教える」こと。英語はあくまでもコミュニケーションのツールで、実際に使えなければ意味がないものなんだね。また自分の思いを表現することの楽しさを、英語を通じて生徒に教えたいそうです。

最後に、石川恭（いしかわ たかし）校長先生にお話を伺いました。
石川校長先生、本日はありがとうございます！
石川校長先生は中学校の校長先生ですが、愛知教育大学の体育の先生でもあるんです。

今日は英語の授業を見せていただきましたが、学校の特長の一つに「帰国生徒教育」があるそうです。各学年には帰国生徒だけのクラスがあって、それぞれ十数人の帰国生徒さんが在籍しています。海外で3年以上生活していた生徒さんに対して、日本での学習や生活に適応できるように指導しているんだって。

「この中学校の生徒たちはみんな自由な発想を持っていて、自己主張ができ、自分の考えをしっかり伝えられる生徒が多いんです。」と石川校長先生が語ってくれました。
例えば、修学旅行ではグループごとに探究テーマを設けて、テーマに合わせた場所を訪ねたり、フィールドワークをしたりするそうで、主体的に活動することが身についているんだね。

「自主自立と共生」を目指す生徒像として掲げている、愛知教育大学附属名古屋中学校をお訪ねして、今日は素敵な先生方と生徒さんたちに出会うことができました！

今回のレポートはこれでおしまい。
では、次回もお楽しみに！

（取材日：2022年12月12日）