みなさん、こんにちは！　えいごりらです。今日は初めての鳥取県。南部町にやってきました！
鳥取県の西部、米子市の南に南部町があるよ。自然豊かで、春には満開の桜並木、初夏にはホタルが有名で、四季折々の景色が楽しめるところなんだよ。

そして、今回取材する学校は「南部町立西伯（さいはく）小学校」です！
全校児童は300名（令和４年現在）。平成21年にコミュニティ・スクールに指定された学校で、子どもたちは地域の人たちに大事に見守られながら、毎日元気に通っているそうです。そして、友達とも積極的に関わり合って、楽しく学習しているんだって。
2月の訪問だったんだけど、えいごりらの足元には前日に降った雪が残っていました。

高学年の英語授業は２階の多目的教室で行われるみたい。授業前に行ってみると、６年生のUnit６「Let's think about food.」の掲示物が貼ってありました。見ると、西伯小学校だけでなくて、同じ町内にある他の小学校の子どもたちが発表したカレーもありました。この学習は町内全小学校の６年生が参加したリモート授業だったようだよ。発表で出た欧風カレーなんかは実際の給食にも登場したみたい！　いろいろな食材が使ってあって、どれもおいしそう！

さて、今日は5年生の授業、Unit7「Welcome to Japan.」を見せてもらいます。担当するのは、英語専科４年目の加藤幸平（かとう　こうへい）先生です。加藤先生はシンガポールの日本人学校から帰国されて、現在は南部町の全小中学校で指導されています。
西伯小学校の５年生は、廊下で出会うと英語であいさつをしてくれるそう。みんな英語の読み聞かせを楽しみにしていて、最近は「注文の多い料理店」が人気なんだって。

５年生がデジタルブックの曲「Yokoso！」を口ずさみながら教室に入ってきたよ！　英語の授業をとても楽しみにしている様子が分かるね。ぼくも子どもたちと一緒に今日の授業の流れを確認するぞ！

加藤先生をアシストするのは、ALT２年目のマリア先生。フィリピン出身のマリア先生は、いつも明るく元気に子どもたちに声をかけています。やさしく教えてくれるので、子どもたちも安心して英語を楽しんでいるそうです。

この日は密を避けるために、クラスを半分に分けた授業が行われます。授業が始まると、「南部町の四季」をテーマにSmall Talkを楽しんでいます。

次は日本の年中行事クイズです。ヒントをよく聞いて真剣に答えを予想しています。子どもたちの英語を話したり、聞いたりする力がとても高くなっているようで、そのことから、中学校での英語学習にもスムーズに入れているみたいだよ。

いよいよ、南部町５年生の代表10人が発表する動画が始まります。みんな興味深そうにメモを取っています。様々な南部町の特色が英語で発表されていきます。桜やホタル、一式飾り、花回廊など、南部町にはたくさんの魅力があるんだね！
動画が終わった後、なんとその場で発表してくれた子がいました。ぬいぐるみを使ってオオサンショウウオを紹介してくれました。ぼくも、オオサンショウウオに会ってみたい！

ローマ字を書く活動をしています。最初に、加藤先生がパスポートに使用する「ヘボン式ローマ字」を説明しています。それを聞いた子どもたちが『魔法のアルファベットノート』にヘボン式ローマ字を丁寧に書いて練習していきます。これで今日からみんなが英語で名前が書けるね！

最後に授業の振り返りをします。ふだんは、Can-Do Map（学びの地図）に書き込んでいるそうですが、今日はパソコンを使って入力していきます。パソコンだとすぐに町内の５年生みんなで共有できます。

児童E：南部町にも、四季によっていろいろな食べ物があったり、生きものがいたりすることがわかりました。

児童F：他の小学校の友達は、発音がとても上手でした。わたしも練習してパフォーマンステストをがんばりたいです。

児童G：Iさんの発表は、聞き取りやすかったです。ジェスチャーもあったので、よく伝わりました。

児童H：自分の学校だけでは発表されなかったものがあって、とても楽しかったです。

授業後に、影本純（かげもと　じゅん）校長先生にお話を伺いました。
南部町では、専科指導教員として加藤先生が指導しており、町内全体の英語教育の推進を牽引しています。中学校の英語の授業にも参加し、中学校の先生とティームティーチングを行うなど、小中の連携・接続の推進にも貢献しています。
授業はとてもアクティブで、子どもたちは楽しみながら学習しています。また、「南部町の紹介」や「オリジナル・カレーづくり」など、英語をより能動的に使えるような工夫がなされています。おかげで、「英語の学習は楽しい！」と感じている子どもが増えています。
これからの時代は、グローバル化が一層進んでいきます。だから、英語で自分の気持ちや考えを伝えられる力を身につけていくことが大切です。その入門期として、「英語を使うのは楽しいな」と感じてほしいです。

西伯小学校の子どもたち、影本校長先生、加藤先生、マリア先生、南部町の素晴らしさも感じられる授業を見させてもらって本当にありがとうございました！

今回のレポートはこれでおしまい。
次回もお楽しみに！

（取材日：2022年2月9日）